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アフリカ現地情報

タンザニアは思ったより悪くない!?ダルエスサラームはこんなところ

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 私たちは、出張でよくタンザニアはじめアフリカ諸国を訪れますので、今となってはさほど目新しさはありませんが、思い起こせば最初のアフリカ出張は緊張したものです。

 会社でアフリカビジネスを検討しているが、どんな所かわからなく怖いので、上司からの出張の打診はなるべく避けようと思っているそこの「あなた」にお届けします(笑)

 今回は、サバサバ(ダルエスサラーム国際商業見本市)に出店するため、タンザニア・ダルエスサラームを訪れた際の、ビジネス以外のシーンをレポートします。
 タンザニアを少しでも身近に感じていただければ嬉しいです。

日本からタンザニア・ダルエスサラームへの行き方

 日本から最初の目的地がタンザニアの場合、下記の航空会社を検討するのが一般的となっています。

航空会社
1.エチオピア航空
2.エティハド航空
3.エミレーツ航空

経由地
1.香港 ⇒ アディスアベバ(エチオピア)
2.ドバイ
3.シンガポール ⇒ アディスアベバ(エチオピア)

 今回、当社サバサバ出展チームは、エチオピア航空を利用し、成田 → 香港 → アディスアベバと経由し、タンザニア・ダルエスサラームに向かいました。
 なぜエチオピア航空を利用したかというと、ずばり、一番安かったからです。

 価格は往復で約16万円。予定通りに行けば、トランジットも含めて21時間前後の旅になります。

やっぱりそうか。アフリカの翼「エチオピア航空」

 無事航空券も手配し、出発まであと数日というところで、オフィスで隣に座っているタンザニア人スタッフから気になる一言がありました。

「何でエチオピア航空を使うんだ?エチオピア航空は遅延がひどいので有名だぞ。」

 まあ航空会社の遅延なんてよくあることなので、さほど気にせず当日を迎えました。

 成田を出発してから香港を経由し、アディスアベバまでは無事ストレス無く到着しました。
 トランジットの2時間で仕事でもしようと、WIFIが飛んでいるレストランでとてもパサパサしたハンバーガーを食べながら待機。
 搭乗時間が近づいたのでゲートに移動です。

 しかしここでトラブル発生。

 搭乗時間の15分前、乗客が搭乗ゲート前に集まっていると、何の説明も無く、突然表示されている出発時間が6時間後に変更されました。
 特にアナウンスもなく、なぜ遅れるのかの説明もありません。海外出張で飛行機の遅延はつきものですが、まさか6時間も遅れるとは想定外。タンザニア人スタッフの言っていたことが的中してしまいました。

 予定ではタンザニア時間の午後一に到着する予定が、ダルエスサラーム到着は19:30分過ぎです。予定では、ダルエスサラームに着いたらSIMカードを買って、両替をし、別便で来ている加盟店様と空港で落ち合い、一緒にディナーをする予定でしたが、現地に着いたら携帯電話のお店も閉まっておりSIMカードも買えません。

 1店舗だけ空いていた両替商は、Exchange rateのボードに記載されているレートの半分のレートでないと両替しないという状況で、両替もできません。全く予定が狂ってしまいました。
 二度とエチオピア航空の利用はやめようと心に誓った瞬間でした。

イエローカードを忘れずに

 黄熱病の注射を打つとイエローカードというものが発行されます。

 タンザニアは黄熱病の流行地ではないので、タンザニアだけ訪問する際に注射は必要ではないと考える方も多いかもしれません。
 しかし、タンザニア以外の流行国に入国してからタンザニアに入国する際に、イエローカードの提示を求められます。

 通常は、たとえ流行国を経由した場合でも、空港を出ないトランジットの場合イエローカードは求められませんが、今回はダルエスサラーム空港で提示が求められました。
 トラブルを避けるために、黄熱病の流行地の空港でトランジットする場合は、黄熱病の注射を打っていった方がいいと思われます。

 ちなみにビザはアライバルビザと言って、空港で取ることができますので、日本のタンザニア大使館で事前に手配する必要はありません。

ダルエスサラームの渋滞は本当にひどい

 空港からホテルに向かうタクシーは、時間が遅いうえ、こちらがドルしか持っていないとわかると、交渉がなかなか上手くいきません。相場では2~30,000シリング(9~14ドル)の距離が、30ドルまでしか下がりませんでした。

 仕方なくタクシーに乗り込みホテルに向かいましたが、空港からホテルまで12kmの距離が2時間かかる大渋滞。結局22時近くに到着となりました。

 滞在中も、特に夕方17時過ぎ以降は、ダルエスサラーム市中全て大渋滞になります。
 あとから分かった話ですが、渋滞の原因は車の数が多いことに加え、警察官の交通整理のようです。

 ダルエスサラームは町中に信号があるにもかかわらず、ラッシュアワーは警察官が交差点で交通整理をしています。
 交通整理は、私達の常識だと片側の車を5分流したら、待っている側を5分流してというように交互に車を流すのですが、なぜか彼らのやり方は、片側を30分以上流して、止まっている側は30分間完全ストップの大渋滞。全く交通が整理されません。
 この交通渋滞を解消するとどれだけの経済効果があるのか。交通関係の企業の方、ビジネスチャンスがありますよ。

名物!?警察官の交通整理

名物!?警察官の交通整理

 タンザニアに限らず、海外では日本に比べて渋滞がひどい都市が多いです。増え続ける車にインフラが追いついていないのでしょう。

 また、空港から市内に向かう道は、夜は治安が悪いらしく、運転手から渋滞中に窓を閉めるようにいわれます。夜のタクシーの窓を開けないのは基本ですね。
 案の定、数台前の車のドライバーが、スマホのひったくりに遭っている光景に出くわしたので、夜間は要注意です。

 ここで中古車輸出ビジネスに携わる者としては、乗車したタクシーをチェックしました。

トヨタカローラ2001年位、NZE121の初期型。白(タクシー塗装)、走行距離は25万キロ。マニュアルエンジンランプ点灯、エアバックランプ点灯、エンジンマウント恐らくヒビ有、クラッチ滑り気味っぽい、エアコン不動、シートヘタリ大。修復歴は有り。

 日本では解体車両ですが、タンザニアでは、まだまだこんな車でも現役のタクシーとして走っています。

ダルエスサラーム中心街の街並み

 トラブルの話はこれくらいにして、タンザニアの街をご覧ください。


 皆さんのタンザニアのイメージはどの様なものでしょうか。アフリカだから、広大な大地とゾウ、キリン、ライオンがいてヤリを持った人が闊歩しているというイメージをお持ちの方はさすがにいないと思いますが、実際は高層ビルもあれば、複合商業施設もあり、もちろん新車ディーラーもあります。

 普通の生活をするのであれば日用雑貨や消費材はなんでも手に入ります。短期の出張であれば、なおさら生活に支障はありません。

トヨタディーラー

トヨタディーラー

複合商業施設

複合商業施設


複合商業施設の中には映画館もあります

複合商業施設の中には映画館もあります

スーパーもあります

スーパーもあります


意外と使えるUber

 通常の出張時はタクシーを使っていましたが、今回はUberを利用してみました。結論としては非常にいいです。

 何と言っても安いです。例えばタクシーだと30,000シリングからは絶対下がらない距離でも、普通に5,000シリング位になります。
 たしかに、なかなか車がこなくて一方的にキャンセルされることも1回だけありましたが、総合的に問題ありませんでした。現地の人もUberを使っています。

 複数人で乗車し夜間も利用してみましたが全く問題ありませんでした。ただし、1人で夜間利用する時は注意が必要かもしれません。

ホテルは中・高級ホテルが快適で安心

 旅慣れていない人でも安心して泊れる中・高級ホテルが複数あります。相場的には1泊15,000円以上くらいです。
 このクラスだと部屋の中、設備も普通で、快適に過ごすことができます。ただし、どんなトラブルがあるかわからないのがタンザニアなので、注意は必要ですが。

 サバサバ期間中など、大きなイベントが有る時は、海外から沢山のビジネスマンが来るので、早めの予約が必要です。

 私達が宿泊したホテルは、ラマダ・アンコールホテルでした。
 2016年オープンのとてもきれいなホテルで、当時のレートで1部屋1泊13,000円位でした。
 ここは、日本のビジネスホテルよりも広いし豪華でした。ランドリーサービスもありますし、バーやレストランもあります。またラマダ・アンコールにはありませんが、ホテルによってはカジノが併設されているホテルもあります。

 安全面を考えると、ホテルはこのランクがおすすめですが、もう少し旅慣れた方で価格を抑えたい場合は、例えばレインボーホテルが1泊7,000円位です。ただし、ホテル内でスタッフによる盗難があるという噂や、部屋にカーテンがついていないなど、レベルは低いと言わざるを得ないのであまりオススメはできません。

 またタンザニア人の一般的なビジネスマンが止まるような宿は、1泊3,000円位からあります。

ダルエスサラーム郊外の街並み

 今回出展したサバサバの会場は中心街とは少し離れた場所にあります。

 私たちは会場へタクシーで行ったのですが、一般的なタンザニア人は路線バス(ダラダラと呼ばれる)やバイクタクシー等を利用している様です。

 タンザニアの路線バスは、コースター、ローザ、シビリアンの様なマイクロバスを利用したダラダラと、エクスプレスと呼ばれる、日本の路線バスの大きさのバスが市内を走っています。

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 また、路上では物売りが渋滞中にピーナッツやカシューナッツ、ワイシャツ、雑貨、花束など多種多様の物を売り歩いており、タクシードライバーも購入していました。
 私達もアイスを買ったりと、渋滞はポジティブにエンジョイするのがタンザニア流です。

乗車したタクシーのご紹介2

トヨタカリーナTiマイロード、AT212、2001年位の最終型モデル、16万キロ、オートマ、エアコン快適、ドゥンドゥン鳴る大きなウーハー付。
トヨタノア、AZR60G、2002年位の初期型、距離不明、AC快適、右スライドドア開くが締めるにはコツがいる、DVDモニター有り。

 アフリカのタクシードライバーはドライブライフを楽しんでいる様ですね。





タンザニアのナイトライフは?

 昼間は町を歩いても危険を感じることはありませんが、治安の関係上、夜は歩くことは避けたほうがいいです。夕食でレストランに行く時などはタクシーを使って移動します。

 個人的には、ダルエスサラームは他の内陸国より食事のバリエーションは豊富な方だと思います。アフリカにビジネスで参入されるのであれば、この様な沿岸諸国を視察されてから内地に入っていくとストレスが少なくすむかもしれませんね。

 また夜の娯楽はほとんどありません。現地の人はバーで飲んだりしています。

 現地向けのレストランやバーに行くと、テーブルを照らす明かりがほとんど無く暗さが気になります。ほとんど暗闇の中で食事をするので、自分たちが何を飲み食べしているのかわからない状態ですが、タンザニア人達は特に気にしていない様です。

 またバー以外にはカジノが数店あります。現地でビジネスをしている中国の方で賑わっていました。またITプラザというビルの一番上には、ビリヤードができるルーフトップバーがあり、タンザニアの町を見渡すことができます。





名産品のティンガティンガ

 名産品には、ティンガ・ティンガ村という所で描かれているティンガ・ティンガと呼ばれる絵画があります。サバサバ会場内でも展示販売されていました。

 とても可愛らしくデフォルメされたものもあれば、凄くリアルで今にも動きそうな絵まで色々あります。タンザニアはキリマンジャロという山が有名なので、キリマンジャロと動物という絵が多い様に感じました。ビジネスの空き時間や移動中ふと見つけたら立ち寄ってみるのもいいかもしれません。




息抜きにザンジバルに足を伸ばしてみるのも

 私たちサバサバ展示会チームは、サバサバ期間を含め約10日間タンザニアに滞在しました。
 土曜日はまだお客様や業者様にお会いできるのですが、日曜はさすがにお休み。教会で礼拝したり家族との時間を大切にしたりする方が多いため、親密な関係のお客様でなければ、ビジネスではあまり相手にされない事もあります。

 今回はそんな日曜日を利用して、ザンジバルに足を伸ばしてみました。

 ザンジバルはダルエスサラームから高速フェリーで3時間程。1963年にイギリスから独立し、1964年にアフリカ本土のダルエスサラームのあるタンガニーカと合併し、現在のタンザニア連合共和国となった名残が残っており、ザンジバルに着くとパスポートを提示しなければなりません。

 フェリーは1日4便。一番早い便が朝7時30分にダルエスサラーム発ですが、1時間位前に発着場に行ったほうがいいです。

 チケットは、Azamフェリーのチケット売り場で購入できますので、前日に購入しておいたほうがいいです。ビジネスクラスで往復40ドルでした。

 しかし、せっかくビジネスクラスをとっても、乗船したらビジネスクラス用室内のクーラーが効きすぎて風邪をひきそうになったため、室外のノーマルクラスのエリアに立ち乗りしていました。タンザニアなのに防寒対策が必要ですね。

 ザンジバルに到着すると、ダルエスサラームと歴史も違う事から街並みも違います。特にストーンタウン周辺は迷路のようで、ヨーロッパ諸国からの旅行者が目立っていました。
 近辺に無人島があるので、ボートを貸し切って訪れるのもいいかもしれません。



乗車したタクシーのご紹介3

トヨタイスト、NCP60、2002年位の初期型モデル、6万キロ内、外装良好、
外装の色あせも酷くない、内装のシート、トリムの切れ破れ、スレ等もほぼ無し。
屋内保管のセカンドカーでペットやお子様も利用した形跡もない良品車。ただ古いだけでとても綺麗な状態でした。

ちなみに、この車はUberを利用しました。

 いかがでしたでしょうか。

 タンザニア、ダルエスサラームのイメージはつきましたでしょうか。日本で報道されている事や、一般的なイメージとは違うかもしれません。
 
 中古車を輸出している会社様の中にも、アフリカに出張するのは不安と感じる方がいらっしゃるようですが、当社のサバサバ出展に一緒にご参加いただき、アフリカ訪問されてはいかがでしょうか。

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