みなさんこんにちは。カーディールページの長利です。
中古車輸出業協同組合(JUMVEA)様から輸出統計をいただきましたので、それを元に所感をお伝えしてみたいと思います。
2018年1月の全体感
前年1月と比べると3,451台の増加
前年12カ月平均と比べると約2万9千台の減少でした。
12か月平均と比べると1月は減少しています。
以前の記事「3つのビジネスモデルで理解する輸出業界の勢力図」でお伝えしましたが、中古車輸出で最も多く占めるビジネスモデルは、「オークションオファー型」です。
中古車輸出業者は、毎日オークションで出品される車を海外のバイヤーへオファーして販売します。
ところが、年末年始はオークションが開催されない又は出品台数が集まらないため、約3週間程度オークションの売買が細くなります。これにより、毎年1月に輸出される車が減少するという傾向になるのですね。
それでは実際にどの様な国が増減したのかを見てみましょう。
輸出台数減少 下位10カ国 (前年1月対比)
まずはこちらの表をご覧ください。
特に目立つポイントは
1.パキスタン
前年1月との比較 約2,300台
前年1月との対比 約25%
という様に大きく減少しています。
2.全世界合計
前年1月との比較で約3,000台増加していますが、上記10カ国の前年1月との比較では約8,000台の減少
となっておりますので、これら10ヶ国以外が「伸びた」ため、全体の輸出台数は「持ちこたえた」といえます。
減少率が大きかった上位10カ国 (1月に100台以上輸出された国のみ)
こちらの表は念の為程度として載せておきます。
先程の、台数が減少した国とほぼ同じ国がランクインされております。
輸出台数増加 上位10カ国 (12カ月平均との差)
暗い話はここらへんにして、「台数が増加した国」を見てみましょう。
特に目立つポイントは、
1.スリランカ
前年1月との比較で3,200台以上増加、
12カ月平均と比べても約1,700台増加
となっています。
これは、2017年11月の終わりにスリランカの関税が変更され1.5Lより少ない排気量の車が安くなったこと、また軽自動車も輸出が多くなった事から台数が増加していると考えられます。
念のため、前年11月からのスリランカの輸出台数を確認しておきましょう。
しっかり伸びていますね!
2.ロシア
こちらは輸入規制(装備品など)による問題が昨年よりは落ち着いたため増加しているのではないかと思われます
3.WEBサイトを通じた在庫販売国が増加
増加国を眺めて気付くことありませんか!?
そうです、
・南アフリカ共和国
・タンザニア
・ジンバブエ
・モザンビーク
・マラウィ
の様に「アフリカ諸国」の名前が多い事に気づきます。
これらの国々は、前述の「オークションオファー型」ではなく当社の様なECサイトでの「在庫販売型」のマーケットで、チャイナバブルが崩壊しアフリカ経済が打撃を受け、輸出台数が減少していましたが、最近徐々に回復傾向にある国々です。
この増加傾向にある国はカーディールページでの販売対象国です。
今年は少し期待できるかもしれませんね。
増加率が大きかった上位10カ国 (1月に100台以上輸出された国のみ)
特に目立つポイントは
1.フィジー
前年1月と比べて増加しました。1年前は関税変更の問題があった為、少なかったのですね。
当社でもフィジーへ販売を行っております。
(前金100%で販売できない為、カーディールページサイト上では販売が不向きな国です)
FIJIは特殊なマーケットで、ざっくり言うと2018年現在では2010年-2012年(製造ベース)のハイブリッド・LPG車両が販売されるマーケットです。
具体的な車種としては
・プリウスα ZVW40
・インサイトZE2 ZE3
・フィット、フィットシャトル GP1 GP2
・クラウンコンフォート(LPG)TSS10
これら車両での過走行車両をお持ちでしたら、ぜひご連絡ください。
リースアップ車などがメインになるかと思いますが、当社が買い取り、貴社はオークションで出品するより「オークションの諸手数料分位は利益増」になるかもしれません。
注意点としては、年式が外れると売れない為、基本的には2010年-2012年(製造ベース)です!
2.パラオやその他
輸出台数は小さいですが当社のWEB販売の対象マーケットとなっております。
WEBサイトでの在庫販売のメリットは、オークションオファー型と違い在庫を持って販売するためオークション季節変動?の影響が少ない販売方法です。
先日投稿した「3月、4月の販売戦略はコレだ!」という記事でもお伝えした通り「この2ヶ月間」はリスクが少なく仕入られるチャンスの月です。
もしカーディールページへのご加盟にご興味をお持ちの場合は、こちらまでご連絡ください。
最後は当社の宣伝になってしまいました(笑)
少しでも中古車輸出の状況を把握していただき、国内外問わず皆さまのビジネスの参考になれば嬉しいです。
最後に上記統計データは中古車輸出業協同組合(JUMVEA)様よりご提供いただきました。いつもありがとうございます。